だんじり唄は、淡路島の「オペラ」だ!!
現在だんじり唄愛好グループは南あわじ市を中心に120団体以上を超え、その外題(演目)は100余りを数える。代表的なものとしては、「傾城阿波の鳴門巡礼歌の段」、「生写朝顔日記」、「玉藻前旭袂三段目道春館の段」、「絵本太功記七段目杉の森の段」、「仮名手本忠臣蔵」の各段などがあり、歌舞伎・人形浄瑠璃の人気演目ばかりである。伝統芸能のだんじり唄が
淡路島の代表的な芸能として確立され、外題も古典物もさることながら、今では若者に唄いやすい新作物も創られるようになってきた。
これらのことから、淡路だんじり唄とは民衆の心に根ざした、義理人情の世界を歌いあげる大衆オペラだといえよう。このフレーズは太鼓奏者で世界的に有名な林英哲氏の言葉です。林英哲氏の招きにより当時の「三原だんじり唄保存会青年部」は、浜離宮朝日ホール(東京)や大阪城ホールにも出演した。
☆各地のだんじり唄保存会・愛好会☆
〔三原だんじり唄保存会 伝承部〕
1978年(昭和53)に「三原町だんじり唄保存会」として結成。その後、青年部、新青
年部が出来たため、『指導部』と呼ばれるようになる。平成20年に組織編成により『伝
承部』となる。会員が高齢化してきたため人数は少なり、現在10数名で活動している。
〔三原だんじり唄保存会 研究部〕
1986年(昭和61)に「三原町だんじり唄保存会青年部」として結成。現在、30歳~63歳までの約30人で祭りや各地のイベントに出演。アメリカカーネギホールや東京国立劇場、大阪城ホールになどに出演。常に音の追及を怠らない。平成20年に組織編成により『研究部』となる。
〔三原だんじり唄保存会 青年部〕
1999年(平成11)に三原町内の20~30代の若手が集まり「三原町だんじり唄保存会新青年部」として結成。現在、部員は17名。平成20年に組織編成により『青年部』となる。
〔淡路だんじり唄振興会〕
広く淡路全島から愛好家が集まり「淡路だんじり唄振興会」を結成。淡路だんじり唄コンクールにスタッフとして協力。現在、淡路島内の30代~80代の約50名の会員を有する。
〔五色乃姫(ごしきのひめ)〕
平成14年に発足、10代から60代までの幅広いメンバーで構成され、その多くがスポーツウーマン達です。活動は敬老会のアトラクションや各種イベントに参加。「五色からそれぞれ輝き、夢を追って、スポーツで培った熱い心とチームワークで淡路の誇る『だんじり唄』を継承し、ふるさとの心を全国へ、世界へと文化の発信をしていきたい」と抱負を語っています。
〔阿万 だんじり唄うたいま専科〕
1991年(平成3)、南あわじ市阿万地区でボランティアグループ「たまねぎ工房」で
活躍する女性たちで結成。阿万上町だんじり唄保存会で活動し、人形浄瑠璃義太夫の
号『友龍』を持つ岸上利之氏の指導でだんじり唄の本場ならではの節回しが絶妙。
〔寺内祇園囃子保存会(じないぎおんばやしほぞんかい)〕
地域の先輩たちが永年にわたり継承してきた郷土芸能の祇園囃子や石つき節の保存が、高齢化のために危機にあった平成6年、由緒ある唄を継承・保存しようと本会を結成し、現在15名で活動。
レパートリーは、祇園囃子、石つき節、忠臣蔵七段目一力茶屋場の段のだんじり唄、詩舞、大正琴、ズンドコ節とちゃんちきおけさの踊りなどで、部落の行事、近隣保育所、島内の老人ホーム・祭・イベントなどで、年間に15回程度公演しています。
〔西淡鳴潮(せいだんなるしお)〕
旧西淡町津井の女性グループで結成。
〔北阿万譲羽会(きたあまゆずるはかい)〕
北阿万の祭礼団OBで結成。
〔北阿万だんじり唄同好会2000〕
2000年に北阿万の祭礼団の有志「北阿万だんじり唄同好会」を結成。
〔北阿万だんじり唄同好会2000ジュニア〕
2000年に北阿万の祭礼団の有志「北阿万だんじり唄同好会」の結成後、ジュニア部門を結成。
〔福童(ふくわらべ)〕
2009年4月、兄弟、従兄弟の全員身内で出来たチームです。子守唄代わりにだんじり唄を聞きながら育ち、だんじり唄好きは年季入りです。この子達のだんじり唄を世に出してみたくて作ったチームです。上手下手ではなく、小さな子供までが夢中になるだんじり唄の魅力を堪能。YOU TUBEでもアップしていますのでご覧ください。
〔市っ子クラブ〕
南あわじ市立市小学校の5~6年生を中心にクラブ活動として発足。
部員は約70名、「三原町だんじり唄保存会研究部」の小林健司氏の指導によりメキメキと実力をつけて来ている。